18日の収益を楽器に換えて被災地の子供達に贈る、復興支援イベントのため、福島県を通って、宮城県山元町へ。
福島県に入ると、ガイガーカウンターが鳴る。
子供達が住めない場所に、子供達がいる。
まだ宮城は測定もされていない。
山元町。なんにもない。なんにもなかった。
大地にそれでも生えてくる、雑草を踏むことができなかった。
仙台市で、たくさんの涙をみて、涙した。
山元町で見た光景が、人々の涙と重なった。
ここにいる誰しもが、震災で愛する人を失っていた。
なんにもない大地から、津波と共にここに来たのだろう貝殻を一枚拾った。
忘れない。絶対に忘れない。
私には何ができるだろう。
ずっとずっと、私には何ができるだろう。
これしかできないって言葉は、吐かないって、いつの日にか決めたんだ。