いろんなものが、大きかった。
町も人もファッションも絵もハンバーガーもギャラリーも。
確かなものは、日焼けとダニ。
歩いて歩いて見つけて見て会って実感した。
夜はこの旅で知り合った人たちが毎日毎日会ってくれた。
見たものも8本のフィルム写真も過去になり、思い出となり、人は淡く儚く夢のよう。
とにかくたくさんのポストカードをあの場所に置いてきた。置いてきたのじゃない、手渡した。
私の絵をみんながBeautifulって褒めてくれた。
絵だけじゃなく、トランクや帽子やペンダントも褒めてくれた。
そのことは、私そのものが、表現なのだと再確認させた。
どこも手を抜く気はない。
またあの場所へ行く。今度はもっと大きな絵を見せに行く。
儚いものは、確かなのだと確かめに行く。
今は、淡く夢のよう。
いつかじわじわくるのだろうか。
今は、肌に残るものだけが確かであり、これもまた、消えていく。
人生とは、その繰り返し。
淡く儚く、確かにここにある。
私は永遠の旅人になりたい。
探し物がある。