陽炎がライブペインティングをする前の私に見えたみたいだ。
オーラであり、魂であり、情熱であり、陽炎ではないかと思う。
ものすごい集中力だった。音も観客もなにも入ってこなかった。
魂と身体と絵の具の境界線を失った。
顔と画面と絵の具が1ミリの中に入ったとき、
悔しくて、嬉しくて、楽しくて、恐くて、ここにかけたくて、もっとかけていかないといけなくて、愛しくて、
これしかなくて、
涙をこらえた。
これしかないと言えないほど、私にはこれしかない。
次の日も次の日も驚くほど全身が痛かった。
神経そのものが痛かった。
この感覚を使うとこのくらいのものになる。ということがわかった。
私は、不安定で孤独の時に、絵を描く以外の対処法を知らない。
どこかにそれ以外のそれを取り除いてくれるものは、これから私に現れるのだろうか。
明日から小布施の展示。
とてつもないものができた。