4月28日から7月6日まで長野市にあるPARTY DINING MISTで展覧会です。
詳細はまたお知らせします。
大学生の頃、同じコースのすごく仲がいいわけじゃなくて、あいさつしたりする程度くらいの友達に
突然手紙つきの画集を貸してもらったことがあった。
越ちゃんに知ってもらいたかった女性です。私はその人からオオカミの匂いを感じます。
きれいとかきたないとかでは済まされず、もっと野性的な感覚を持つ人、その中にやさしさを内包している人。
私も意味とか理論とかではなく“オオカミの匂い”のする作品をつくりたい。
と書いてあった。私と同じ匂いがすると言ってくれた。
最近私の長い髪が、
「しなやかな動物の毛みたいだ」
と言われたことで、なんだかその事を思い出した。
オオカミのしっぽみたいに思ったら、髪が気に入った。
銀色の尾がいい。
ちょうどその本を借りたくらいの大学2年生の時、
ドローイングだけを半年くらいかけて5000枚以上した。
学校でも家でも、酔っぱらって帰った日も、飲みながらも、とにかく描いた。
そこで初めて私にとっての描くということを知った。初めて本当の自分を見た。
まだ、若くて、絵も若くて、若者の若さやその若さ故の、鋭さや強さや好奇心や失うことをおそれない勢いや狂気や希望や不安や孤独や意識や無意識や魂や過去や未来や瞬間や
いろいろなものが初めてキャンバスの上で動き出した。
その時の私を越えられそうな気がする。
なんとなく、越えられる気がする。
越えたいとか越えられないとか思っていたわけじゃない。
でも、描いていたら、いきなり越えたかもって思えた。
もしかしたらどこかでその時の私と比べている私がいたのかもしれない。
画面との葛藤や出たものの衝撃とかの感覚を。
1ヶ月後、
全然だめじゃん。
って思ったら、また進む。
いいね
って思ったら、また進む。
壊すことも進むことも恐れない。
過去のいいものは模倣しない。
今の私 見せますから。
嘘なく。全部。
お楽しみに!