奥山の大木 里にくだりて神となる

 

 

 

 

約1200年前から続くと言われている、日本三大奇祭の1つ。

七年に1度、諏訪大社「御柱祭」が始まった。

その起源は縄文の巨木信仰までさかのぼるという説もある。

 

 

御柱祭2年前に仮見立てし、1年前に、

「この木を本宮一の御柱としてよろしいでしょうか」などの問いかけに、約900人が拍手や歓声で答えて正式決定する御柱、上社8本、下社8本。

 

 

今回の一番大きな本宮一の御柱は、長さ18m、最大周囲3m前後、重さ10t、年輪150年から170年という。

 

 

各地区の総代がくじを引き、御柱曳行分担を決め、

氏子約1000人がそれを見守る。

その後、御柱は火入れ式と呼ばれる焼き清めの儀式をした、

江戸時代に授かったと言われる神斧やのこぎりで数千人により伐採される。

 

 

そして「山出し」だ。上社の曳行は11、9km。

有名な「木落し」。面積、斜面は2倍近くにスケールアップしたらしい。

その後の「川越し」は、八ヶ岳の雪解けの水流に入れて洗い清めることから

「御柱洗い」 とも呼ぶという。

 

 

そして、「里曳き」、「建御柱」。

御柱がそれぞれの位置に到着すると、

「山の神様お帰りだ、皆様ご無事でおめでとう」

と 、多くの人を乗せて建ち上がる。

 

人力のみで神仕えする。

 

 

 

曳行のために「めでとこ」や「曳縄」をつけた御柱の姿。形。

そこに賭ける人間の姿。大地にどっしりと建たされた御柱。その巨木そのもの。

 

 

私はそこに、到底言葉には成りきれない、ものすごい力を感じる。

言葉などでは、言い尽くせない。

言葉でうまく言えてしまうことは、何かとても簡単なことのようにいつも感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

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私は魚になって一緒に海を泳いだ。
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